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    genko-
    「ねえ、ハルちゃん。聞いてくれますか」
    「はい。なんでしょう」
     いつだって、逃げずに向き合ってくれた。自分が信じられない四ノ宮那月を、この子は一度だって裏切ったりしなかった。愛らしい天使のようで、女神のように慈悲深い。そう言うと困った顔をして、言葉の途中で赤くなって俯いてしまう。わたしは、那月くんが大好きだから。
    「信じることって、難しいね」
     首を傾げる春歌の手を取り、指を絡めてぎゅっと握りしめる。
    「僕を好きだと言っている人が、何時、他の人に心を奪われるかなんてわからない」
    「わたしは、ずっと那月くんのことが」
     咄嗟に口をついて出た言葉を、那月は笑顔で、やんわりと遮った。
     ずっと、弱いままの四ノ宮那月を好きでいてくれるって、どうして簡単に信じられるだろう?
    「アイドルって、代わりなんていくらでも居るでしょう?」
     春歌はそんなことないと言いたいのをぐっと堪える。那月の思いをしっかり理解しようとまっすぐ見つめ、繋いだ手をぎゅっと抱きしめると、那月が破顔して、やんわりと笑った。
    「でもね、僕、気づいたんです!」
     額に触れた口づけに、きゅっと目を閉じると、那月が笑みを零すのがわかる。
    「何度だって、僕と恋に堕ちてもらいます。
     たとえ、恋人が居ても、結婚していても、
     必ず僕を好きになってもらえばいい」
     信じることは難しくて、だから自分は弱いのだと思っていた。
     でも、アイドルとして人の前に立って、誰かの笑顔に出来た時に、初めて自分を信じられた。
     そうしたら、自分を好きだと言ってくれる人の気持ちも、まっすぐに伝わってきた。
    「僕が信じられる、僕になります」
     他人が僕を信じてくれるって、そう期待して生きるよりもずっと簡単でしょう? と笑う那月に、春歌はそっと頷く。
     仕事で何があったのかは、きっと追々話してくれるんだと思うけれど、いつだって一人で答えを出してしまうんだなあ。と一瞬胸に覚えた寂しさは、
    「僕ひとりだと難しくても、
     僕には音楽の女神様がついていますから。
     ねっ、春歌」
    彼が笑顔で名前を呼んでくれた途端に、どうでもよくなっていた。
    「はい! 那月くんが信じられなくなった時は、わたしが信じます!」
     健気に見上げ続ける澄んだ瞳は、大人のラインを踏み越えた今でも穢れることはなく、そんな春歌が隣に居てくれるから、那月はずっと歌を歌い続けていられるのだと思い出して、ふふっと笑みを零した。
    「ハルちゃん、大好きです」
     とびきり甘いキスをする。二人で顔を見合わせて笑った。

    *

    まだdebutの消化に時間がかかっている。
    しかしASは楽しみです非常に楽しみ。
    嶺春本当楽しみね…林春も楽しみよ…///
    【 2012/08/05 21:01 】

    | 迷子[うたプリ] | コメント(0) |
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