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    りぴ2月
    「どうして、俺なんだよ?」
     苛立ちをどうにか抑えようとして、低く押し殺した問いに、砂月は珍しくからかわずに答えを述べた。それがまた、彼との最後の会話であることをリアルに感じさせた。
    「他の奴らだと、止めるだろうと思ったから。」
     彼の言う他の奴らとは、那月のクラスメイトの彼等のことだろうか。クラスは違うが、砂月とも打ち解けて会話している様子を見かけたことがあるし、音也からは、砂月はイイヤツだよねと言われた。その時俺は、思いっきり怪訝な顔で返したのだが、彼は気に留めることなく、マサと友千香も同じ気持ちだと思うと笑顔で述べたのである。
    「あー、まあ、止めるだろうな。」
     Aクラスのメンバーは、超が付くほどのお人よしだし。
    「てか、俺も、理由によっちゃあ止めるぞ?
     ――簡単に諦めんな。」
     どうして俺は、ここで目を伏せてしまったんだろう。
     たぶん、わかったんだ。簡単に決断した訳じゃないってことが。
    「だから、お前に頼んだんだよ、チビ。」
     俺の心の中を読んだみたいに、砂月は言って軽く笑う。そして、
    「那月と――春歌のこと、頼むな。」
     一通の手紙と、とても重たい想いと責任を押し付けて、人の気も知らずに、本当に、勝手にいなくなってしまったんだ。
    【 2012/07/01 22:08 】

    | 迷子[うたプリ] | コメント(0) |
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