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    なはるください
    http://gurux2maigo.blog116.fc2.com/blog-entry-2906.html
    ↑これの続き



     可愛いと溢し、髪に触れるだけのキスをして那月くんはわたしの手を握った。
    「さあ、出掛けましょう。」
     昨晩メールで、予定を聞かれたことは覚えています。わたしは差し迫った仕事もなく、那月くんは夜のラジオ収録まではお時間があると言っていました。
     一緒に過ごしましょう。と言ってもらえて嬉しくて、幸せな気持ちで眠りにつけたのです。
    「どこへですか?」
     でも、具体的に何をするかは聞いていません。いつものように、どちらかの家でゆっくり過ごすと思っていたのですが。
    「秘密です!」
     ちら、と視界に時計が写る。時刻は5時をまわったばかり。
     こんなに朝早くから、一体どこへ?
     手を引かれ、わたしは軽々と抱き上げられる。ふわり、羽根が生えたみたい。
    「ああ、ティアラを持ってきてくださいね。」
    「ティアラ!?」
     床に下ろされたわたしは、驚いて彼を見上げた。那月くんは、きょとんとして
    「僕があなたに贈ったものですよ。」
    と、微笑む。
     彼の言う通り、海外での仕事の際に、お土産としてティアラをいただいたことがあります。
    「いえ、それは、わかっているのですが……。」
     それは決しておもちゃ等ではなく、小さくとも美しく、宝石まで埋め込まれているような、本格的なものなんです!
    「あの、何を着ていけば!?
     わたし、ティアラに似合うようなお洋服は持っていなくて。」
    「なんでもいいですよ、あちらで着替えてもらいますから。」
     謎は深まるばかりです……。
     じっと見つめていると、嬉々とした表情が穏やかな笑みへと代わるのがわかりました。額、口の端へと順にキスをして、
    「お姫様はまだまだ夢の中でしょうか?
     幾つ口付ければ、いいのかな?」
    繊細で長い、優しい指で、私の唇に触れる。
     わたしが首をぶんぶんと横に振ると
    「じゃあ、僕がお着替えを手伝いましょう。」
    にっこり。と純粋な笑顔でわたしのパジャマのボタンに手をかける。
    「あああああのっ、自分でできますっ! 一人で大丈夫ですっ!」
     その指を押し返しても、
    「じゃあ、大人しく見てますね。」
    「えっ。」
    「楽しみだなぁ。いつだってハルちゃんは可愛いです。だけど、僕とのデートのために、一生懸命可愛い服を選んでくれるあなたが、僕は大好きだから。」
    さして気に止める様子もなく、絶えずわたしに笑顔を向ける。今日の那月くんはいつにも増してご機嫌だと思います。
    「あの、あの、」
    「なぁに、ハルちゃん?」
    「着替えるので、リビングで待っていてください……!」
    【 2012/05/01 23:11 】

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