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    さっちゃんと一緒。完結編1.5
    「七海。四ノ宮。今いいだろうか?」
     教室後方の聖川に呼ばれ、春歌が返事をしながら振り返る。揺れた後ろ髪に手を伸ばしかけて俺は、自嘲めいたため息を零す。
    「砂月くん?」
     彼女は耳がいい。黙殺して眼鏡に手をかけた俺に小首を傾げて、
    「眼鏡を外してしまうんですか?」
    と聞いた。
    「良く見え過ぎて、慣れねぇ。」
     そういうものなのか、と頷く春歌の髪がまた揺れた。窓から差し込む西日を受けてきらきらと輝く様は眩しい。くっきりと認識される細い髪と、仄かに香るシャンプーの匂いから顔を背けた。
    「それに、」
     春歌は俺の態度にさして気を留める様子もなく、じっと俺を見上げて言葉を待っている。親鳥を慕うひよこを連想して、ますます顔を見れなくなった。この小動物め。
    「あいつらは眼鏡の有無で、俺と那月を見分けるだろ。」
    「優しいですね。」
    「那月だと思われてベタベタされるのが、鬱陶しいだけだ。」
     くすくす。と笑みを零し、歩き出す俺の半歩後ろを付いて来る。――彼女の笑い声は耳に心地良い。
    「眼鏡があっても、皆さんは見分けられますよ。」
     冬の弱々しい光が、穏やかにそう告げる彼女を照らして、
    「試してみるか?」
    視線の先には、代わり映えのしないメンバーがいる。
     那月が愛して止まない輪の中に俺は、眼鏡をかけた状態で足を踏み入れた。
    「よし、全員揃った!」
     一十木がにこーっと笑って、
    「マサ、開けていい? 開けていい?」
    机上の巾着袋に手をかける。
    「マサやん、いいの? 自分で配らないで。」
     腕を組んだ状態で、渋谷が聖川をちら、と見遣るが、彼が言葉を発するより早く一十木が、袋をひっくり返した。

    ***

    思ってたよりもすすまなかった。
    【 2012/03/14 23:44 】

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