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    なはるさん布教うんどう
     彼女が笑うと空気が穏やかに華やいで、春の花の香がする。
    「那月くん!」
     名前を口にする度、嬉しそうに顔を綻ばせて、
    「私、気づいたんです!」
    きらきらと、星空を閉じ込めたような瞳を向ける。
     小さな彼女が爪先立ちをするから、僕は膝を折って、
    可愛らしい内緒話に、胸を弾ませつつ耳を傾けた。
    「お仕事を終えてから、那月くんが帰ってくるまでの間、
     録画していた歌番組を観ていたのですが。」
    と、ハルちゃんが微笑む。
    こぼれた吐息が頬に触れて、愛しさが込み上げる。
     でも、ぎゅ~ってするのは、もう少し我慢。
    彼女のお話は、ちゃんと最後まで聞きたいですから。
     僕が頷けば、ハルちゃんも頷いて、
    「那月くんの瞳には、お星様が住んでいるんですね!」
    にっこり。大発見を披露する。
    「カメラ越しに微笑む那月くんの目が
     きらきら瞬いて、すっごく綺麗でした。」
     スタジオに設置された、たくさんの照明の光が
    僕の瞳に映って、輝いていたのかな。
    「那月くんに歌って欲しい旋律が、また増えてしまいました。
     まだ納得のいく出来ではないので、少し待っていてくださ……」
     高揚して、薄く染まる頬に啄むようなキスを落とせば、
    彼女は最後まで言葉を紡げずに、驚いてこちらを見上げる。
    「ごめんなさい、我慢できませんでした。」
     だって、あなたがとっても、可愛らしかったから。
     僕の笑顔に、真っ赤になって俯く身体をぎゅっと抱きしめた。
    「ありがとう、僕のミューズ。
     あなたの紡いだ音を歌えるのが、僕の一番の幸せです。」

     *

     世界に散りばめられた、光瞬く音の海に
    あなたが航海図をひいてくれるから
    僕はその上を辿る。
    航路の先にある、想いを見据えて
    星を掬いとって、その暖かさを胸に抱く。
     束ねた星の煌めきを、あなたにプレゼントできたらいいな。
     両手いっぱいに捕まえて、
    あなたに降らせたい、この恋音。
    【 2012/03/04 00:01 】

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