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    AS*HI その1
    指定された時間のほぼ10分前に到着し、控え室に通される。
    シャイニング事務所が懇意にしているスタイリング会社が、
    この日のためだけに揃えてくれた衣装は二種類。
    事前の指示に従い、ジャケットスタイルのものに袖を通して
    音也は鏡に向かって困ったような微笑みを浮かべた。
    「なんか、慣れないね。」
    寸法を正しく測って作られたジャケットの袖襟を握り
    布がぴっと伸びるのを見て、うわぁと感嘆の声をあげる。
    スーツを模した黒のジャケットとパンツは見た目ではわからないが
    伸縮性に富む特殊な素材を使用してある。
    激しい動きを考えての配慮だ。
    ぐるりと腕を大きく回して確認し、
    彼はつい最近までクラスメイトだった二人を振り返った。
    「よく似合っていますよ。」
    にっこりと笑顔を見せて反応したのは那月である。
    「本当? 那月やマサと違って、こんな服滅多に着ないからなぁ。」
    「ふふっ。おそろいで嬉しいです。」
    「そうだな。グループとしての統一感がある。」
    ソファに腰かけた状態の真斗が同意すると
    那月は再び、やわらかい笑い声を零した。
    三人での活動を誰よりも喜んだ彼は
    「この黄色のお花も、とーっても可愛いです。」
    胸元につけられたコサージュに手を添え、
    自らに与えられたイメージカラーに満足げに目を細める。
    「ああっ、忘れてた。ネクタイネクタイ!」
    八分丈で切り取られた特異なスラックスと、
    足元に黒のスニーカーをはいて他二人に比べてカジュアルな音也は
    靴ひもと揃いの赤色のネクタイを手に掴んだ。
    自分で結ぼうとするものの、上手くいかず
    「マサー。」
    格子状の青のラインが入り、白地ではあるが
    遠目からは青みがかって見えるブラウスを着た友人を呼んだ。
    ソファから立ち上がり、真斗は差し出されたそれを受け取り
    自分の首へとかけ、
    「自分で結べるようにならんと、後々困るからな。
     手本を示すから、よく見ていろ。」
    「うんっ!」
    「はいっ!」
    二つの無邪気な返事にため息をつく。
    「四ノ宮、お前まで。」
    ピアノを弾く美しい指がネクタイを操るのを
    息をのまんばかりの勢いで見つめる二人の背中に
    「AS*HIの皆さん……?」
    打ち合わせのために訪れたアシスタントディレクターの若い男性は、
    困惑した声で呼びかけた。

     *

    ひとまず続きまで。
    卒研発表終わりましたわーい!
    解放されたよわーい!!!
    【 2012/02/18 17:33 】

    | 迷子[うたプリ] | コメント(0) |
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