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    クリスマスイブなので‐翔春‐
    どうせなら制覇してやろうか、と。



    「お姫様、ですか?」
    真顔でそう聞き返されると、ひどく恥ずかしくなって
    被っていたハットを彼女の頭へと押し付けたら
    きゃっ。と可愛らしい悲鳴があがる。
    「俺が王子なんだから、お前は姫。
     有り難く思えよな?」
    「は、はい。それは、嬉しいのですが。」
    「ん?」
    帽子から顔を出した春歌は、
    翔くん、と俺の名前を呼ぶ。
    「お姫様って、お城の中で守られているイメージがあるので。
     私は、翔くんに手を引かれるのは好きだけど、
     一緒に駆けていきたいから……。」
    拙い言葉を一生懸命並べる彼女の瞳は
    まっすぐ俺に向かっていて
    本当に綺麗だな。と思う。
    「柄にないこと、言うもんじゃねぇな。」
    「あ、あの、ごめんなさい!
     嬉しかったのは本当です!
     でも、お姫様より家来の方がしっくりくるというか。」
    「お前って、変だよな。」
    俺が笑うと、困ったように首を傾げる。
    「変ですか?」
    可愛過ぎて、こっちも困ってしまう。
    自分で乗せておいたハットを奪い取った。
    そうしないと、髪を撫でることができないから。
    「でもさ、俺も城でどっかり座ってる王子じゃないから、
     お転婆な姫様じゃないと釣り合わないし。」
    「お転婆……。」
    「ははっ、それも、お前らしくないか。」
    色素の薄い、柔らかい髪をかき乱したら
    翔くんー。と非難の声があがる。
    それもまた可愛い。
    「いいよ、そのままで。
     なぁ、相棒?」
    「あ。」
    「ん?」
    俺の手を捕まえて、抵抗を示していた春歌が顔を綻ばせる。
    「それが一番嬉しい。」
    不意打ちは、とても卑怯だ。
    【 2011/12/26 16:11 】

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