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クリスマスイブなので‐HAYA春‐
もうイブ過ぎたよね。
のっと一ノ瀬トキヤなハヤト君。


「春歌ちゃんは、
 一ノ瀬ハヤトと、HAYATO様、どっちの方が好き?」
口にした後で、興味本意で聞くべきではなかったことに気づく。
優しくて、ひどく真面目な彼女は
悲しげな表情で押し黙ってしまった。
「にゃにゃ?!
 ごめん! ごめんなさい!
 ねえ、今のナシ!
 だから……そんな顔しないでください……。」
最後は懇願に近かった。

HAYATO様の笑顔が大好きです、と
頬を赤らめて、一生懸命に告げる彼女に恋をした。
始めは、ただ声をかけるだけで
茹でタコさんみたいに真っ赤になって
視線を逃がしてしまう春歌ちゃんだったけど
アイドルの僕の褒める時は絶対に目を逸らさなくて
きらきら、その瞳に吸い込まれそうだなって。
みんなのアイドルが、たった一人に心を奪われちゃった。
カメラを向けられたら、いつだって笑顔でいなければならない。
でも、天真爛漫と称される僕にだって、笑えない時はある。
そんなときに、心に浮かんだのは君の笑顔だったんだよ。
いつだって、僕の心に水をくれる天使の微笑みを
僕が奪ってどうするんだよ! ばか! ばか!
「そう、ですね、」
頭を下げて、謝罪と反省を示す僕に、
春歌ちゃんの言葉が降ってくる。
「HAYATO様は、こんな風に
 私を困らせたりしませんよね。」
「ごめんなさい~…。」
「……ふふっ。」
どうして、笑われたんだろう?
おずおずと顔をあげれば、悪戯に春歌ちゃんが微笑むのが見えた。
「私が独り占め、ですね。」
【2011/12/25 19:04 】
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