スポンサーサイト
    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
    【 --/--/-- --:-- 】

    | スポンサー広告 |
    クリスマスイブなので‐真春‐
    「真斗くん、何か欲しいものはありませんか?」
    不意に彼女が切り出した話題に、ふむ。と思案する。
    「そうだな……。」
    ハルが、いつになく神妙な顔で俺を見つめてくるので、
    真面目に考え、本当に、心の底から欲しいものを答えねばなるまい。
    「ハル。お前だ。」
    「はい?」
    そうして行き着いた解答に、恋人はきょとんとして、
    「あの、真斗くん、欲しいものは?」
    と、聞き返す。
    「だから、ハル。お前が欲しい。」
    「えっ?!」
    「欲しいもの。というと少し違うかもしれないが、
     今の、そしてこれからの俺に必要なものを考えたときに、
     ただ一人、お前という存在が傍らにあれば
     俺には十分過ぎる幸福だ。」
    頬を赤く染めた彼女はとても愛らしいのに
    すぐに俯いてしまうので、惜しいと思う。
    それに、瞳を伏せられると
    この想いが伝わっているのか不安になって
    せめても、と、
    美しい旋律を紡ぎ出す、
    愛して止まない手を取り、そっと口付けた。
    「ハル。俺はこの先もずっと、お前と共に歩んでいきたい。
     お前と出会えた運命が、途切れることなく続くように。と
     望む気持ちが、同じであれば嬉しい。」
    「もちろん、私もそう思ってます!」
    「ああ。よかった。」
    気づけば彼女は俺の腕の中にいて、
    華奢な身体と、柔らかな匂いに
    このままずっと、抱いていられたらと願うのだが
    さすがにそれは、行き過ぎているだろうか。
    「でも、あの、それでは駄目です……。」
    「駄目、とはどういうことだ?」
    「私は、もう、真斗くんに全部あげてますから……。」
    【 2011/12/25 02:19 】

    | 企画 | コメント(0) |
    <<クリスマスイブなので‐那春‐ | ホーム | クリスマスイブなので‐トキ春‐>>
    コメント
    コメントの投稿














    管理者にだけ表示を許可する

    | ホーム |
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。