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    クリスマスイブなので‐音春‐
    「クリスマスイブの日は、絶対絶対ぜーったい! 仕事入れないで!!」
    音也くんが、ひどく真剣にお願いするので
    一体何があるのだろう。と思っていたんです。
    12月24日、夕方4時過ぎ。
    帰宅した彼はギターを片手に、
    もう片方の手で、私の手を引いて、
    彼が育った場所へと連れてきてくれました。
    「俺の家族。」
    音也くんは私にそう言って、
    「はいはい注目ー!
     サンタさんの登場ー!」
    と、よく通る声で、
    室内の視線を一斉に集める。
    「音也ー! おかえりー!」
    「わあ! 音くんだぁ!」
    「サンタを名乗るならせめて、サンタ帽くらい被れよ!」
    「髪が赤だから、いいかなって。」
    彼の笑顔を見ていると
    音響設備も何もないこの場所が
    すっごく小さくて、
    すっごくあったかいライブ会場に変身しました。
    アイドル一十木音也を間近で見ることができて、感動です。
    と、その時、音也くんが目で合図する。
    打ち合わせも何もしていないのに、
    私には彼の気持ちがわかったんです。
    頷いて、使い古されたピアノに歩み寄り、
    「今夜限りのスペシャルライブだ!」
    歓声と共に鳴らされたギターの音に合わせて、鍵盤を叩く。
    歌声は気づけば、彼のものだけじゃなくなっていて
    大合唱が嬉しくなって、私も歌う。

    ―― 一緒に歌ってくれる日とは、今まで、いなかったから。
    一年以上前に聞いた、音也くんの言葉を思い出す。
    これは後で聴いた話ですが、
    施設では、音也くんの親友である二人を中心に
    みんなでお金を集めて、CDを買っていること。
    それを、何度も何度も繰り返し聴いていること。

    プレゼントをあげるつもりが
    私達の方が、プレゼントをいただいた気分です。
    「スペシャルゲストは、七海春歌でしたっ。」
    高揚した声で音也くんが紹介するのに合わせて
    深く深く、お辞儀をしました。

    「嬉しかったなぁ。」
    半額のシールが貼られたケーキを抱えて
    夢見心地の音也くんに、
    「ありがとうございます。」
    笑顔で答える。
    「ありがとうはこっちの台詞!
     春歌の曲だから……、
     春歌がいてくれたから……、
     ああもう! とにかく、春歌、大好き!」
    「音也くん、外なので……。」
    続きは、
    ケーキを食べながらにしましょう、ね。
    【 2011/12/24 22:37 】

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