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    友ちゃん愛してる(きりっ
    友千香は憤っていた。それはもう、
    1年同室で慣れ親しんだ春歌でなくとも、見てわかる程の勢いで。
    友ちゃんが怒るのも仕方がない。と春歌は思う。
    彼女は駆け出しのアイドルで、
    シャイニー事務所が今売り出し中の同期達と非常に仲が良い。
    週刊誌が執拗にマーキングするのも、
    嘘を並べ立てられるのも、わからなくはないが、許せることではなかった。
    「春歌!」
    友千香によって差し出された菓子箱は見覚えがある。
    在学中、二人でよく一緒に食べたシュークリームが入っているのだろう。
    春歌はそれを両手で受け取って、お茶にしましょうか? と聞くが、
    そうじゃない。と首を横に振られた。
    「春歌、私のために一曲書いて。
     できる限り早い方がいい。
     他に仕事があるかもしれないけど、お願い。」
    「曲を、トモちゃんに、提供?」
    「だって、黙ってられないじゃない! こんなの!
     みんなをぎゃふん! と言わせる歌を叩きつけてやる。」
    売られた喧嘩に、アイドルとして戦うという親友に
    頼もしさを覚えて、春歌の顔に笑みが溢れる。
    「矢島くんは?」
    「さっき電話で一曲頼んだ。あいつと、春歌の曲の両A面でいきたい。」
    「わかった。」
    友千香が、さすがは私の親友。と笑うのに対して、
    春歌もにっこり笑った。
    「トモちゃん。ありがとう。」
    「どうして?」
    お礼を言うのはこちらではないだろうか。と友千香は首を傾げる。
    春歌はにこにこ、とっても嬉しそうだ。
    「いつか、トモちゃんの曲を作りたいって思ってたから。」
    心はもう、音を奏でている。
    大好きな、初めてのお友達のために、私のすべてを込める。
    それとね、と作曲家は笑顔で付け加えた。
    「私も、怒っていたから。」
    さあ、共に戦いましょう?
    【 2011/12/06 13:57 】

    | 迷子[うたプリ] | コメント(0) |
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