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    とうっ!
    この間の書きかけ那春さんは修正済。

    なんか、音也くんがふられる話をすでに2本も書いてて
    申し訳なくなったので
    幸せな音春さん書こうとしたら、山なしオチなしになりました。
    郷土愛だけは詰めたよ!
    個人的にオススメのお土産は筑紫餅かなあ。
    明太味のお菓子ははずれがないけど、
    ポテトチップスの九州しょうゆ味とか、
    うまかっちゃんっていうとんこつ味のインスタントラーメンとか
    そこらへんを買うと良いと思います。おいしいよ!

    ということで、
    いつぞやの父の行動をネタにさせていただきましたとさ(笑
    080519_2004~01
    ↑2008/05/20の記事より。買いすぎである。

    あと、これとか、ですか?

     ***

    『空港到着! 今から帰るけど、起きていられる?』
    22時に届いたメールは、ただ一文、そう書いてありました。
    『もちろんです!』
    だから、私も、一文だけ。
    ふう。とひとつ息をついて、口に笑みを浮かべて。
    なんだか、会いたい気持ちを見透かされた気がします。
    くすくす。と、一人で笑って、
    この幸せな気持ちを、目の前の五線譜に並べるのです。

     *
    恋人は今、全国ツアーの真っ最中。
    今日は、福岡での公演でした。
    待ちわびたチャイムの音に、玄関へ駆け寄ってドアを開ければ、
    満面の笑みと共に
    「ただいま!」
    と、音也くんが言うので、私も笑顔で
    「おかえりなさい!」
    と返します。
    お邪魔します、と靴を脱いで家にあがる彼を
    リビングへと先導しつつ、私は言葉を続けます。
    「お疲れではないですか? あ、夕飯はお済みですか? 私は先に済ませてしまったんですけど。」
    「軽く食べたけど、ちょっとお腹空いたかも。何か食べられるものある?」
    「おにぎり程度なら、すぐに。
     お時間をいただけるなら、もっとちゃんとしたものを作りますよ。」
    「うんうん。春歌、お嫁さんみたい。」
    「えっ?!」
    質問の答えとしては不適切、といいますか
    まったく関係のない単語に、驚いて、
    意味を租借して、真っ赤になります。
    「あ。真っ赤になってる。かーわいい。」
    「あ、あの、ごめんなさい、過ぎた真似を……!」
    「どうして謝るの?」
    「きゃっ。」
    私はいとも簡単に、音也くんの腕の中へと捕らえられてしまって。
    背中に触れる体温が、熱くて、くらくらします。
    「嬉しかったのに。」
    この、後ろから抱きしめられた状態では、
    声がとても、近くて、耳元で囁かれているみたいで
    アイドルさんとして働いているうちに身につけた、
    明るいだけじゃない、甘い声を一番効果的に使われた、その威力は
    嬉しいを越えて、
    恥ずかしいといいますか。
    恐れ多いといいますか。
    冷静ではいられなくなってしまうんです。
    「君は、俺のお嫁さんはイヤ?」
    言葉がひっこんでしまったので、私は首を左右に振ります。
    「よかった。」
    音也くんは、その反応に満足してくれたみたいで
    私のうなじに軽く口づけて、ぱっと手を離し、
    「春歌の手料理が食べたいな。作ってくれる?」
    先程の質問に、やっと答えてくれました。
    コクコク、と首を縦に振ります。
    ……この熱はしばらく、冷めそうにありません。等と一人考えていると、
    「本当は、今すぐ春歌を食べちゃいたいんだけど。」
    恋人はまた、すごいことをさらりと言いました。
    ぶんぶん、と首から取れそうな勢いで、頭を横に振れば
    「イヤ?」
    首を傾げて、私を覗き込んでくるので、
    その仕草がとっても可愛くて、
    また、ぶんぶん、と左右に首を振ります。
    「ははっ。どっちなの、春歌。」
    笑っているけれど、真剣で。
    まっすぐな瞳で見つめないでください。
    吸い込まれてしまいそうで、少しだけ怖くて。
    でも、逸らせない。すごく綺麗で、ずっと見ていたい。
    「あ、あの、えっと、恥ずかしいので……その、恥ずかしくて、」
    何を言えばいいのかわからず、同じようなことを繰り返せば、
    「うん、だから、ご飯までは我慢してあげる。」
    にっこり笑って、この場は釈放してもらえました。
    ご飯の後、その、食べられてしまうのは、確定、なんですね。
    熱が、出てしまいそうです。
    ……嫌じゃないから、困るんです。もう。もうっ!
    音也くんは意地悪です!

     *

    私が野菜と卵を使ったチャーハンを作る間に、
    音也くんは、カバンの中身を絨毯の上に並べていました。
    「……そんなにいっぱい、どうしたんですか?」
    人が二人程座れるスペースに、所狭しと置いてある、土産菓子に
    瞳を瞬かせる私を振り返って、彼は少年のような笑みを浮かべます。
    「ん? お土産どうしようかって悩んで、もうすっごく悩んで、
     トキヤに相談したら、それぞれのいいところ挙げられちゃって、」
    一ノ瀬さんは、福岡出身ということもあり
    音也くんのソロライブのスペシャルゲストとして、
    友情出演する、と聞いていましたが、
    一緒にお土産ものも買いに行ったんですね。
    「ますます選べなくなったから、全部買っちゃった!」
    と、しかし、
    これは、叱るところ、なのでしょうか?
    目の前の笑顔を見ていたら、
    音也くんらしいなぁって思ってしまって。
    一ノ瀬さんが眉間にシワを寄せて
    「あなたの好きなようにしなさい……。」
    と言った場面を想像しました。おそらく正しいはずです。仲良しだなぁ。
    思わず微笑んでしまった私ですが、
    パートナーの次の言葉にまた、驚くことになります。
    「全部、七海にあげるね!」
    「えっ。」
    これだけ量があるので、てっきり、皆に配って歩くと思っていました。
    「こんなにたくさん、二人では食べきれないですよ。」
    たしなめるように私が笑うと、彼が首を傾げて
    「二人?」
    と、聞き返します。
    「私と、音也くん。の二人で食べるんですよね?」
    何か、間違ったことを言ったでしょうか。
    不安になって、私も首を傾げます。
    「もう、可愛過ぎ。反則。」
    音也くんが、膝を抱えて、顔を埋める理由も
    よく、わからないのですが。
    そんな風に言うあなたが、愛おしいと思って
    つい、
    「ふふっ。」
    声に出して笑ってしまいました。
    「なんだか、さっきとは立場が逆転してしまいましたね。」
    「ほんとだよ……もう。」
    口を尖らせていても、その瞳は優しく私を映すのです。
    大人音也くん。と、私は心の中で、そう呼んでいます。
    私の大好きな人は、まだまだどんどん、かっこよくなるんですよ、きっと。
    「ふふふっ。」
    隣にいられて、光栄です。

     *

    二人して、しゃがみ込んで
    「ひよこのおまんじゅうは、四ノ宮さんが喜びそうですね。」
    「マサには、この、和菓子がいいかなと思うんだけど。」
    お土産を誰にあげるか相談して、振り分けました。
    「こんなもんかな!」
    「それでも、随分残りましたね。」
    整列するお菓子を眺めて、ほう、と息をつき、
    それから、ぱん。と手を叩きます。
    いけません、とっても大事なことを忘れていました!
    「ありがとう、音也くん。お土産とっても嬉しいです!」
    突然鳴らされた音に目を丸くしていた彼は、
    私の勢いに吹き出して、
    「どういたしまして! 喜んでもらえてよかった!」
    皆が惹かれる、人懐っこい、太陽みたいな笑顔を私にくれました。
    「福岡ってさ、本当に食べ物が美味しくって。
     春歌にも、お裾分けしたくなったんだよね。」
    本当は、と彼は付け加えます。
    「一緒に行けたら、一番よかったんだけど。」
    私は、一十木音也の楽曲を提供するスタッフの一員ではありますが
    ライブすべてについて回れるような立場ではありませんし、
    勘繰られるようなことはしないでおこう、と、二人で決めていましたので
    今日はこうして、お留守番を選択したのです。
    こういう場面で何を言えばいいのかわからずに、
    俯いてしまうのは、良くないことなのですが。
    私の頭をぽんぽん。と撫でる手が心地好くて
    ついつい、甘えてしまうのです。
    「だから、いつか、一緒に行こう。」
    「一緒に?」
    「ライブじゃなくて、プライベートで旅行!」
    「旅行……!」
    音也くんの言ったことを反芻する。
    何度も。何度も。
    「いつか、一緒に、旅行で、行きたいです。
     連れて行ってください。」
    「うん。一緒に、美味しいもの食べてまわろ?」
    「はい、一緒に、美味しいもの食べて……。」
    何度も繰り返す。
    二人で、一緒に。
    思い描く未来の私の、隣に音也くんがいる、そのことが一番嬉しい。
    私が笑うと、恋人が笑って、
    唇と唇が、ちょんと触れ合いました。
    「ねえ、やっぱり、我慢できないんだけど……駄目?」
    【 2011/11/17 18:48 】

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