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    第三者視点玉砕なう
    息抜きに音春さん。
    那春さんに続いて、また寝起きの話です。すいません。
    朝起きた時、一番に、大好きな人の顔を見ることが出来るのが、
    私が思う最高の幸せの図なんです。すいません。
    中身は病んでる音也くんです。すいません。
    幸せどこいった。

    自分では納得のいってない文章なのに
    pixivのブクマが今まで以上でして
    不思議だなあ…カップリング?
    とりあえず、修正しても修正しても気に入らないけど
    いったんこちらにもあげておきますね!
    今日一日これにつぶれた…息抜きだったはずがorz
    寝返りをうったら、腕にぬくもりが触れた。
    ぼんやりと瞼を開けて、
    それが、彼の最愛の女性だとわかるまで
    しばらく、時間を要する。
    シーツに包まって眠る彼女が着ているのは、
    男性用のTシャツで、昨晩彼が貸したもの。
    そう、今日は朝から二人ともオフだから、と
    泊まるようにせがんだのだった。
    「春歌……。」
    名を呼ぶと、穏やかな寝息が返ってきた。
    規則正しく呼吸する姿に、手を伸ばして、
    さらさらと溢れる髪をそっと払う。
    隠れていた、幸せそうな寝顔に、顔が綻んで
    「春歌。」
    彼はもう一度、名前を呟いた。
    呼び掛けたというより、
    胸に優しく流れる音のままに、言葉を紡いだというのが正しい。
    奇跡みたいな存在を、確かめたかった。
    寝起きの掠れた声は静かな部屋に響いて、
    世界に二人きりみたいだ。と彼は思った。
    柔らかい頬をそっと撫でて、彼女のぬくもりを感じながら、
    気持ち良いなぁ。
    どうしてこんなにすべすべなんだろう。
    と、自分にはない肌触りにまた、口許が弛む。
    触れてるだけじゃ足りないよ。
    「はーるかー。」
    彼女を起こしたい気持ちと、寝顔を見ていたい気持ちの両方があって
    三度目の言葉は中途半端になってしまった。
    それもなんだか、おかしくて、笑いを噛み殺す。
    カーテン越しに見る外は光に満ちていて、今日も天気が良いことがわかる。
    照明をつけていない室内もぼんやりと明るくて
    このまま、
    本当に、
    世界に二人きりならば、よかった――。

    心に浮かんだ欲望によって、
    大人に向かう少年の、その笑顔が、ため息に変わる。
    「ん……。」
    そのタイミングで、少女が身動ぎをしたから
    慌てて口に手を当てて、笑顔を呼び戻したが
    また、かすかな寝息が聞こえてきて、安堵する。
    よかった、聞かれてはいないみたいだ。
    胸にわだかまるこの、仄暗い感情は、知られたくなかった。
    君の前では、太陽でいたいんだって、彼は思っていて
    ――彼女が自分から離れていくことが、何よりも怖かった。

    七海春歌は駆け出しの作曲家。
    学生時代は、パートナーである彼の曲だけを作っていればよかったけれど、
    プロになった今、
    「俺の曲だけ、作っていて。」なんて言ってはいられない。
    ついこの間まで彼女は、
    シングルCDのカップリングではあるが、一ノ瀬トキヤのための楽曲を書いていて
    歌い手のことを何よりも重んじた作曲をする彼女だから、
    そんなところも大好きなんだけど、でも、
    トキヤの歌を聴いて、トキヤのことを考えて、一生懸命な恋人の姿に、胸が軋んだ。
    嫉妬してる。馬鹿みたいに、焦って、不安になって。
    こんなに、誰かに執着したのは初めてで、
    ずっと、傷つかない距離間で付き合ってきた人達とは違うから、
    どうすればいいのかわからなかった。
    加えて、彼だって駆け出しのアイドルだから、
    自分の恋人だってことがばれたら、辛い思いをするのは春歌の方。
    抱きしめて、全世界に向けて、この子は俺の恋人だから手を出すなって
    叫びたいのに、出来なくて。
    でも、そうでもしないと、攫われてしまうんじゃないか。って
    本気でそう思って、すっかり思考の闇に迷い込んでしまっていた。

    昨晩のことを、少しずつ思い出して、反芻していく。
    恋人の異変に気づいて、心配そうに覗き込んだ彼女を、抱きしめて、そのまま、
    誤魔化すように、想いをぶつけるように、愛した。
    今、目の前にある彼女の白い肌に、いくつもの赤い証が咲いていて
    みっともないなあ。こんなに余裕がなくて、と、その鎖骨を指でなぞれば、
    少女がまた身じろぎをした。
    Tシャツがずれて、肩が顕わになる。
    「――っ?!」
    自分の息を飲む音さえも、音のないこの空間には大きく聞こえた。
    心臓が警鐘を鳴らして、頭痛がする。
    肩から二の腕にかけて、残った小さな出血の痕。
    記憶を呼び戻さなくとも、それは彼がつけたものだとすぐにわかった。
    ――噛み付いたんだ、俺が。
    キスをするだけじゃ足りなくて、
    もう、彼女の身体をまるごと食べてしまいたかった。
    胸が痛くて苦しかった。
    わかって欲しかった。
    矛盾してる。心配して欲しくないはずなのに。
    知らないで、と願っていたのに。
    想いを言葉でなく、歯を立てることで表現してしまったんだ。
    柔らかい肉に、鉄の味が混ざって、
    これを知ってるのは俺だけだって優越感に浸った昨晩の自分に対する嫌悪感は
    吐き気となって訪れる。
    「おと、や、くん?」
    瞼を開いた彼女の瞳に、口を押さえて、情けない顔でいる自分の顔が映る。
    「ごめん……。」
    見て、いられなかった。

    恋人の様子がおかしいことには、少し前から気づいていた。
    笑っているけれど、心がどこか、ここにあらずな状態の音也に、
    どうしたら、不安を取り除いてあげられるんだろうって、一生懸命考えて、
    笑顔が大好きだと確かに言いましたけれど、無理して笑わなくていいんです。
    そう伝えよう、と意気込んでいた春歌だったが、
    激しい口づけと、それから続く、与えられた熱に翻弄されて、
    昨晩は結局、何も伝えられなかった。
    ――そして今もまた、悲しそうな顔をしている。
    上体を起こす。今度こそきちんと話そうと思ったのだ。
    シーツから這い出れば、肩が寒くて、Tシャツが脱げていることに気づく。
    そして、そこにある傷痕にも。
    「ごめん。痛かったよね。ごめん、俺、どうかしてた。」
    泣いてしまうんじゃないかって、その位彼は動転しているように見えたけれど
    春歌に向き直ったその表情は笑っていて、余計辛くなった。
    「大丈夫です、痛くなんてありませんでした!」
    「嘘、」
    「本当です!」
    驚いたけれど、痛かったけれど、
    彼が幸せそうに笑ってくれたから、それが嬉しかったのに。
    「だって、怪我してる。」
    春歌の肩に触れる指は震えていて、後悔の念を強く伝えてくるから、
    彼が泣かないのなら、代わりに泣いてしまいたかった。
    でも、今ここで涙をこぼしたらきっと、彼は自分を責めてしまうだろう。
    どうしよう。
    どうしたら、伝わるんだろう。
    それが愛情表現であるのなら、私は受け止めたかった。
    痛くなんてない。怖くもなかった。
    言葉で伝えきれないのなら、と
    春歌は、音也の指先を捕まえて、そっと握りしめた。
    それから、驚いて目を見張る彼に近づいて、ほんのり日に焼けた首に
    キスをした後、そっと、歯を立てる。
    それは、噛み付くというより触れたと表現する方が正しい、些細な仕返しだった。
    行動してから恥ずかしくなるのは春歌の悪い癖で
    「音也くんからの愛してる……真似してみました。」
    俯いて言った後で、もし愛してるの意味じゃなかったらどうしよう。とも思ったけれど
    気づけばたくましい腕の中に、すっぽり納まっていたから、
    安堵して、思い切り彼の匂いを吸い込む。
    「おはようございます、音也くん。」
    「うん、おはよう、春歌。」
    【 2011/11/13 23:32 】

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