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    糖度ばかりが
    増えていく。
    でもこういうシーンを書いているときの方が進みがよくて
    私はどれだけいちゃいちゃが好きなのかと

    ☆princess

    抱えられ、ソファまで運ばれてからも、離れがたくて
    私は彼の膝の上に乗ったまま、今も、頭を撫でられています。
    那月くんはたまに、瞼にキスを落としたり、
    頬を撫でたり、
    ぎゅっとしたり、
    たまに視線を外したり
    頭をふるふると横に振ったりします。
    どこか困った様子の彼はとても珍しくて、
    何があったのだろう。と、涙が止まってからはそればかりが気がかりで
    その胸に寄りかかって、首をぐいと持ち上げて、
    「あの、私、何か……してしまいましたか?」
    と、聞きます。
    いきなり泣いてしまったので、やはり戸惑っているのでしょうか。
    それとも、普段はこんなに甘えたりしないので、
    昨日は寄りかかっていいと言ってくれましたけど、
    本当は重たかったのかも。と思うと気が気ではありません。
    だいたい、私はいつまでこの……膝の上という位置にいるのでしょう!
    抱きしめられて、広い胸に肩を預ける安定感と
    服越しに伝わるぬくもりに安心しきっていましたが
    自分の状況を冷静に思い返してみれば、
    恥ずかしさが急にこみ上げてきて、
    あの、降りてもいいでしょうか?!
    それとも、このタイミングで降りたら不自然ですか?!
    あ、もしかしたら、那月くんは、足が痺れてしまったのかもしれません。
    「ごめんなさい、今すぐ退きます!!」
    飛び上がる勢いで立ち上がれば、
    「ああ、駄目ですよ。」
    ぐいと手を捕まえられて、
    ぽすん。また同じ位置に戻ってしまいます。

    「な、那月くん?」
    「ふふ、やっといつもの調子が戻ってきたみたいですね。」
    頬を指で突いて、
    「こんなに赤くて、美味しそうです。」
    「お、おいしくはないと思います……!」
    「そうですか?」
    那月くんは、そこをぺろりと舐めます。
    そして、びっくりして固まる私に、にっこりと笑って、
    「耳も真っ赤ですね?」
    と言う。
    この笑顔がきたなら、次に来る行動は予測できます。
    反射的に、両の耳を手で隠せば、
    「はい、よくできました。」
    唇に触れるだけのキスをされてしまいました。
    「いつもの那月くんです……。」
    「はい、そうですよぉ?」
    「さっきまでは、困っていらっしゃったのに。」
    ああ。やっぱりわかってしまったんですね。と那月くんは少し目を伏せて、
    「ハルちゃんが可愛いので、
     このまま思いっきり愛してしまいたいなあって思ってしまって。」
    私の心配が不正解だったことを告げる。
    「えっ!」
    いつの間にか、ぎゅっと抱きしめられていて、
    逃げることが出来なくなっています。
    「でも、あなたは泣いていたでしょう?
     その理由を教えてもらうまでは、押し倒しちゃいけないって思うと、
     すごく苦しかったです。
     腕の中に捕まえて、あなたのぬくもりを、匂いを感じることを
     辛いと思う日がくるなんて、考えてもいませんでした。」
    私の髪を梳いて、一房を唇に持って行き、キスをする。
    その動作は物語の中にいるみたいで、胸が高鳴ります。
    「あなたはお姫様。僕は、あなたを守る騎士でいたい。
     さあ、どうか、涙の理由を聞かせてはいただけませんか?」
    「いえ。」
    私が思い浮かべたのは、騎士じゃない。
    「那月くんは……王子様です……よ?」
    言い澱んでしまったのは恥ずかしさからですが、
    心からそう思っているので、ちゃんと伝わってくれたらいいな。
    「ありがとう、すっごーく嬉しいです!」
    ちょっと痛い位の抱擁も、慣れると幸せな気持ちになります。
    那月くんの想いがそのまま反映されているんだって思うから。
    真っ直ぐ、心のままに生きる人だから、
    ふと、考える。
    那月くんが私を求めることを我慢したのは、初めてです。
    止めてくれたのは、砂月くんでしょうか?
    彼の優しさが、那月くんをもっともっと魅力的にしてくれている。
    胸に寄せた頬に、鼓動が伝わります。
    ここに、那月くんと砂月くんがいるんだと思ったら、嬉しくなって
    抱きしめられた状態のままそっと首を動かして、
    とくんとくん、リズムを刻む場所に唇を当てました。
    洋服の上から、那月くんには気づかれないように。
    ―――ちょっぴり大胆過ぎたでしょうか?
    火照る頬をすり寄せて誤魔化せば、恋人は髪に口づけをくれました。
    【 2011/10/31 01:02 】

    | 迷子[那春さん] | コメント(0) |
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