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    ウに濁点
    この携帯出ない。

    ☆作曲二日目

    午前中に買い物を済ませて、籠城準備を整えた後、
    昼食までの中途半端な時間で、
    昨晩眠る前に、楽譜に書き留めておいた気持ちを
    パソコンに打ち込んで、音を重ねていく。
    粗削りながら、一曲作りました。
    これは、ドラマの依頼とは関係なく
    モチベーションをあげるために作った、
    那月くんへの私の想いが溢れ出て形になったもの。
    軽い昼食を摂りながら流してみれば、
    「あぅ……。」
    赤面してしまい、野菜を入れた口をもごもごします。
    それは、嘘偽りない、私からの
    「愛してる」でした。
    恥ずかしい気持ちで隠してしまった
    嬉しい。ありがとう。だぁい好き!を全面に出した
    色で言うなら、ビビットなピンクと白。
    恋する女の子の曲。
    「こんな……、聴かせられません。」
    いつか、素直に好きだと言ってみたい。
    そんな私の理想を曲の中で叶えたら、こうなってしまいました。
    今日、那月くんと一緒に聴くという予定を破棄します。
    恥ずかしすぎます、こんなの!!
    火照った頬を冷ましたくて、また野菜を口に突っ込む。

    でも。
    こんな可愛らしい曲で歌う那月くんには興味があります。
    キーを変えて、恋する男の子風にしてみたらどうだろう?
    那月くんは体が大きいので、可愛いポーズを取る振り付けは似合わない?
    「そんなことないですっ!」
    ごっくん。
    勢いで葉物を飲み込みます。
    「HAYATO様だって、小柄じゃないですし……!」
    それなのに、あんなに愛らしい動きをされていました!
    那月くんなら、格好いいと同時に可愛いもこなせる気がします。
    本人も可愛いものが好きです。
    「うう……。」
    作曲家として、
    聞かせて反応を見たい。
    四ノ宮那月のファンとして
    歌って欲しい。
    そんな私と、
    恋人にラブレターを渡せずにいる臆病な私とがせめぎ合い、
    「ハッ、そんなことをしている場合じゃなかったんでした!」
    手が止まっていたことに気づき、慌てて食事を再開するのでした。
    シングルの曲が完成したら。
    その後またゆっくり考えようと思います。

    昨日は那月くんへの想いが先走り過ぎたのだと反省。
    台本にかかれた台詞が、そのまま歌詞になるつもりで
    ピアノを歌わせて。
    音の粒が、世界を構成していく。
    気に入ったメロディラインを楽譜に写して

    弾いて。写して。

    繋いで。弾いて。

    悲しくて。辛くて。

    諦めきれない。

    どうして、こんなにも。

    「…………。」

    音に迷いが生まれたところで、休憩。
    マグカップに牛乳を注いできて、ピアノの椅子に腰掛け
    譜面台に視線を落とし、
    外へと視線を向ける。
    夕焼けに移り変わる前の、淡い橙空。
    流れる雲が穏やかに、時間を進め行く。
    息をひとつ吐いて、
    「この曲を、那月くんに歌わせるんでしょうか……。」
    迷いを誰にでもなく、吐露して、
    できたばかりの旋律を口ずさみます。

    女の人の、
    耳につく甲高い叫び声が聞こえてきそうな、
    嫉妬の曲。
    色んな顔した、那月くんの歌を聴きたいとは思いますが
    私達が歌いたい曲とは明らかに外れている気がします。
    依頼に沿った楽曲提供は難しい。
    私が那月くんのファンだから、余計。
    マグカップを煽って、パソコンを立ち上げました。
    アレンジしてみたら何か変わるかもしれませんし
    2週間という〆切を考えたら
    今日も何一つ成果なしだなんて、恥ずかしいと思います。
    那月くんは頑張ってお仕事しているんです。
    「私も頑張らなくては。」

    今日那月くんは、朝から林檎先生のお手伝いで早乙女学園に行っています。
    ヴィオラを絶対持って来てね! と念押しされていましたし
    何か演奏をしたのでしょうか?
    集中するために意識から弾き出していた、机の上の携帯を見れば
    黄色のランプが点滅していました。
    『終了は18時頃になるそうです。
     夕飯を一緒に食べませんか?
     話したいことが、た~くさんあるんです!』
    ひよこの絵文字がぴこぴこ動いていて、思わず頬がゆるみます。
    「はい、私も、一緒にご飯を食べたいです。」
    送信ボタンを押して、窓の外にもう一度視線をやる。
    「頑張りましょう。」
    笑う余裕を、あなたにいただきました。
    【 2011/10/20 20:30 】

    | 迷子[那春さん] | コメント(0) |
    <<創作以外に無気力なう。 | ホーム | ずっと見てる。すごくすっごく見てる。>>
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