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    壊してしまえええ
    ふらぐくらっしゃーさっちゃん。

    (12日16時:編集しました。)

    ☆守るということ

    ――本当に、これでいいんでしょうか?
    那月くんに愛してもらうのは嬉しいです。だけど、
    「やっぱり、夕飯を先にしませんか?」
    彼の胸を手でそっと押して、距離を取る。
    「ちゃんと食べないと……私、いっぱい美味しいもの作ります。」
    悪い癖ですから、二人で直していかなくちゃと思いました。
    那月くんを守る。そう、約束したから。
    「那月くんは、何が食べたいですか?」
    「春歌が食べたいです。」
    まっすぐ私を射抜く瞳に、どきっとする。
    悲しみと決意を秘めた表情に、胸が高鳴る。
    大好きな人の、この表情は反則です。思わず目を逸らしてしまう。
    「私には栄養はありません。」
    「春歌と一緒にいることが、私の心の栄養です。
     ねえ、こっちを向いて。目を逸らさないで。」
    頬に触れて、私の顔を自分へと向け、唇を奪う。
    「ん……っ。」
    熱い吐息に、心も決意も溶かされそうで。胸が痛い。
    ただ、夕飯を食べて欲しいだけなのに、
    どうしてこんなことになったんだろうと考えたら
    「あの、何も考えずに甘えちゃったことは謝ります。その、」
    私が手を伸ばしてしまったから……慣れないことはするものじゃありません。
    那月くんがとっても困った顔をする。
    「どうして謝るんですか?
     僕はとっても嬉しくて、あなたを抱きしめたくて……。
     あなたのどんな表情も、知るたびに胸が高鳴るんです。
     出会えた喜びに心が震えて、今のその顔も、
     悲しげな瞳も、申し訳ないと思うと同時に、もっと見ていたくなる。」
    瞼に落とされた口づけが優しくて、言葉よりも多く、気持ちを伝えてくれる。
    私も、彼の腕に触れて、じっと、もう目は逸らさない。

    「まあ、甘いものは食後にじっくりいただくのも悪くはないな。」
    那月くんが観念したように呟きました。口調はわいるどさんですが、
    唇の端にちゅっと口付けるのは那月くんのよくする仕草です。
    それからふっと笑って、私の首筋を人差し指で伝い、
    「夜は長い。動けなくなるまで、たっぷりと可愛がってやるよ。」
    と、彼は言います。
    くすぐったくて小さく身をよじりながらも
    「日付が変わる前には、部屋に帰ってくださいね?」
    わかってもらえたことに安堵して、笑顔が零れます。
    「明日もお仕事があるんですから、那月くんはちゃんと寝ないと駄目です。」
    と私が言うと、しゅんと頭を項垂れるので、よしよしと撫でてあげました。
    那月くんの髪は柔らかくて、ふわふわしています。
    「ハルちゃん……。」
    いつもは見上げるばかりの瞳が、私を下から覗き込んでいて
    とっても悲しそうで、
    うう、また流されてしまいそうですが。
    「あとで、えっと、甘えたいです……。」
    言葉にすると恥ずかしいです。真っ赤になってしまったら、ぎゅううう。
    力いっぱい抱きしめられて
    「お前……それは逆効果だ……。」
    「えっ。」
    「……まあいい。さっさと夕飯作れ。あんまり長くは待てないぞ。」
    力が緩まって、私は彼の腕の中から慌てて脱出しました。
    急いで作らなくては!

    1年前の那月くんだったらきっと、わかってくれなかったと思う。
    まわりが見えなくなる那月くんを心配して表に出てきてくれた、砂月くん。
    彼は影として、那月くんが辛い思いをしないように、すべて受け止めてくれていたから。
    那月くんに溶け込んだ今、砂月くんに見えていたものが那月くんにも見えるようになって、
    戸惑うことも多いと思います。
    きっと、口調が変わるのは、まだ完全に受け入れきれていないから。と
    私は解釈しています。
    でも、砂月くんは、那月くんの一部だったからきっと大丈夫。
    【 2011/10/11 22:52 】

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