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    詰めるぞ詰めるぞ。
    ☆HAYATO様

    朝食を取るのより大事な、私の日課があります。
    「TVを点けてもいいですか?」
    私がそう聞くと、那月くんは頷いて許可してくれました。
    TVの前に正座をして、準備は万端です。
    ソファから降りて彼もまた、隣で私の真似をします。
    うう、私のパートナーさんは、なんて愛らしい方なのでしょう。
    「おはやっほ~!
     全国一千万のHAYATOファンのみんな
     元気かにゃぁ?」
    TVから聞こえる声に、我に返りました。
    極上のアイドルスマイルに、ほうと感嘆の息が漏れます。
    今日も大変麗しゅうございます!!
    「???」
    那月くんが画面に映るHAYATO様と、私を交互に見て首を傾げます。
    そう言えば、一十木くんやトモちゃんには話した気がしますが
    パートナーである彼に、HAYATO様の話をしたことはないかもしれません。
    そんなことを頭では考えながら、
    目でHAYATO様と恋人とを行き来していると、
    肩にぽんと体重を預けられました。
    触れたぬくもり。ふわり、石けんの匂い。
    私に寄り添って、那月くんが私をじっと見ています。
    真剣な眼差しに吸い込まれそう。
    「んっ。」
    首筋に感じる熱量。
    首に、胸元に、横髪に、頬にと、軽い音を立て落とされた彼の口づけは
    私をドキドキでいっぱいにして、
    潤んだ瞳で見れば、濡れた瞳と交錯します。
    「……以上。
     レポーターはHAYATOでした!
     みんなぁ、ばいばいにゃぁ~」
    コーナー終了を告げる声も、もう聞こえなかった。
    「僕を……僕だけを見て、春歌。」
    言われずとも、もうその瞳に心を捕まれ、逃げられずにいる。
    コクン。首を縦に振って、
    「……ごめんなさい。」
    「……ごめんなさい。」
    那月くんとユニゾン。
    「え……?」
    「邪魔をしてしまいました……。
    あなたが他の誰かを見ている姿は、胸が苦しくなる。
    無理矢理振り向かせて、困った顔だって……可愛いと思う。
    勝手ですよね、こんなの。」
    「いえ、私が無神経過ぎたから……。」
    HAYATO様は、私が作曲家を目指すきっかけになった人で
    憧れて、憧れ続けて、
    でも、昔とは少し違うんです。
    肩を落とす愛しい人の手に、手を重ねて
    「那月くんと出会えたのは、HAYATO様のおかげだから……。」
    毎朝、ありがとうございますって、思う。
    幸せな毎日を感じて、
    朝、今日を感じて、
    「那月くんがいつか、誰かに夢を与える日を想像したら、
    すっごく、やる気が出るんですよ。
    ……でも、那月くんにそんな顔させちゃって……」
    言葉を遮る、額へのキス。
    でも、言いたい。
    「私は……那月くんでいっぱいだから……。」
    恥ずかしくてうつむいてしまうけど、ちゃんと届いて。
    「顔をあげて……その愛しい顔を見せて、僕の女神。
    いつだって僕は、あなたの言葉、あなたが紡ぐ音楽を信じているから。」
    重ねた手の指を絡めて、頬にキスをして那月くんは微笑みました。
    「やきもちもほどほどにします。」
    「いえ、その、」
    「?」
    「そんな那月くんに……ドキドキしたので……。」
    私の声は小さい。心臓の音に負けてしまう。
    鼓動が知っている、あなたが好きだと繰り返し響いて
    「ほわああああ?!」
    偶然時計が目に入り、悲鳴をあげました。
    余裕だと思っていたのに、もうこんなに時間が過ぎています。
    「那月くん、急がないと!」
    「うん、春歌……」
    「はい?」
    唇を啄む、優しいキス。
    「許してくれますか?」
    「えっと、怒ってないです。」
    「はい。」
    満面の笑みに、胸がトクンと鳴って
    その余韻に浸る暇がないのが、残念です。
    【 2011/09/20 06:02 】

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