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    つづき。捕まったら~~
    「あ。起きてた。」
    というのは、夕刻に家を訪ねてきた幼馴染みの第一声。
    私には生活リズムという概念がない。
    好きなように、寝て、起きてを繰り返しているので
    彼が現れる時間に床に転がっていることも多い。
    「おはよう、まじょねえ。」
    「おはよう、レイ。」
    日が沈む前の、爽やかな朝の挨拶。笑顔のやりとりに
    「レイ少年ーこの状況につっこんで! 無視しないで!」
    的(まと)の叫び声が混じる。
    私はまた爆薬を投げた。
    悲鳴と共に、ハニワの少女はそれを避ける。
    逃げ惑う様が可愛いのだが、それに気をとられてはいけない。
    「見て、レイ! 黄色の煙もなかなかお洒落でしょう?」
    「レイ少年、ご主人を止め……けほっけほっ。」
    着色した煙にまかれてハニワの姿が見えなくなった。
    「多すぎたかしら?」
    「とりあえず、後で壁の修復をしなきゃいけないことはわかった。」
    少年と呼ぶに相応しい、まだ幼さの残る顔で苦笑する彼を見て、
    私の機嫌は悪い方に傾いた。
    「むー。」
    「ん?」
    私の顔色をうかがう隣の人。
    視線が交錯するのに、私が少し、ほんの少しだけ上を向かなきゃいけなくて
    寂しさが胸を占めた。
    「機嫌悪そうだね。」
    「おかげさまで。」
    ちらちらと脳裏を掠める、悪夢。
    「げほげほっ。」
    ハニワが口から煙を吐いた。
    それを見て少年は笑って
    「まじょねえ、何食べたい?」
    我儘に幻滅する気配もなく、微笑みかけてくれる。
    「かき氷。」
    だから私も、甘えてるふり。

    変わってく。
    ゆっくり。
    怖いって、言えない。
    それは私じゃないから。
    【 2011/08/16 18:45 】

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