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    少女マンガ読む→創作したい→した

    「あの、さ。」
    少女は言いよどむ。
    「ん?」
    言っていいよ、と彼は微笑む。
    彼女は顔を真っ赤にして俯いてその後、
    「センは、その、触れるの好き……だよね。」
    肩と肩が触れ合う、すぐ隣の彼に
    かろうじて届く程度の声量で呟いた。
    繋いだ手。
    ドキドキする。
    センの手は柔らかくなくて、
    大きくて、あったかい。
    違いが、言うなればもどかしい。
    このもどかしさもきっと、愛おしさなんだって、
    ララは最近、そう思うようになった。
    ただし、慣れる、慣れないはまた別のお話。
    「そうか?」
    返事だって、こんなに近く聞こえる。
    そのたびに心臓が跳ねて大変なので、
    彼にどうやって示そうか。
    少女の葛藤を他所に、彼もまた考える。
    自分は触れるのが好きなのか?
    ララの手は柔らかくて、
    小さくて、冷たい。
    もちろん繋ぐ行為そのものが好きかと言われたら
    yesと答えよう。
    好きな人に触れたい。それは当然の流れだ。
    逆に見てもいい。
    可愛くてたまらなくて、触れたいと思う。
    頬を赤く染めて恥じらい、ためらう姿に
    ああ、だから、これがきっと愛しいという気持ちなんだろう。
    その言葉が、ぴったり、心にはまった。
    愛しいと思うから触れたい。
    その発生過程の間に、自分はこう付け加えたい。
    寂しいと言って、泣いたから。
    弱い私は嫌いだというように、悲痛な声をこぼしたから。
    「ララだから。」
    彼女へ振り向いて、センは笑った。
    「触れたいって思う。」
    出来ることは、なんだってしてあげたい。
    隣で笑って欲しいと願う。
    自分に向けて。笑顔を咲かせて欲しいから。
    ……伝わっただろうか?
    俯いた少女の、次の言葉を待つ。
    待ってる。
    体温が気持ち良いなと思いながら。
    そうして、
    すぐには気づけなかった。
    とてつもなく、恥ずかしいことを口にしたこと。
    「あの、えっと、うん。」
    ララがこちらに顔を向けて
    しかし、目線を漂わせていることで、やっと。
    「!!!」
    息を飲んだ。
    次にむせた。
    彼女の肩が跳ねる。驚いたらしい。
    「あー…。うん。」
    嘘偽りのない気持ちを、取り消すわけにもいかず。
    「……うん。」
    目の前の彼が赤面するので、
    ああもう、顔から火を噴きそうだ。彼女はまた俯いた。

    彼の手は温かいを超えて熱い。
    彼女の手はいつの間にか熱い。
    離そう、なんて考えなかった。
    映さなくてもわかる。手から伝わる。

    大好きだ。



    『たいようのいえ』を3巻まで読みました。
    あー!!!!
    悶えました。いいね…本当。
    【 2011/06/10 23:37 】

    | 迷子 | コメント(0) |
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