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    らららららたん
    「だから、」
    びくんっ。
    彼の言葉にこもった怒気を感じ取って、ララは身をすくませた。
    どうしよう。
    どうしよう。
    怒らせちゃった。
    どうしよう。
    どうしよう。
    彼は、特別温厚な人間ではない。
    特別怒りっぽいわけでもないが。つまりは、普通。
    怒っている姿を、彼女は目撃してきていたし
    それでも、
    矛先が自分であることは、ひどく、恐怖だった。
    どうしよう。
    嫌われてしまうの?
    私は、こんなに、好きなのに。
    嫌われることは、とても怖いことだから
    彼女は今、なんで彼を怒らせているのか分からないまま
    「ごめんなさい!」
    を言った。
    「ああ、もう。」
    彼は焦れた声をあげて、
    伸ばされた手に彼女はまた身をすくませた。

    ぐしゃぐしゃ、と
    ララの桃色の髪を乱して
    「何回言えば、わかる?」
    と、センは言う。
    「ごめんなさ」
    「違うって。」
    碧い瞳が、まっすぐ向けられて、
    怒っているのだと思ったけど、
    それだけじゃなくて
    揺れた色が悲しんでいるようで、
    息を飲んだ。
    その瞬間、涙が一粒二粒こぼれて、少女の頬を伝って
    「ごめん。」
    謝って、目を逸らしたのは彼だった。
    苛立ちを押さえるように、長く、長く、息を吐く。

    指と指が、触れた。
    「何度も言ってるけど、」
    逃げようとする手首を、掴んで
    「俺は、気にしてないんだ。」
    どう言ったら伝わるのか、言葉を探す彼の、
    途切れながらも紡がれる声を、
    泣かないように、唇に力を入れて、聞く。
    頭ひとつ高い彼の目を、まっすぐ見上げて。
    「そうやって、ララが気にすると…悔しいし。
    ララは、気にしすぎ。
    何度も謝らせて、ごめん。
    そんな顔見る方が、辛いから、」
    言いながら、思った。
    これは、自分の、
    「ごめん、我儘だ。」
    泣かないで欲しい。
    「ララが、そんな顔すると、
    どうしていいかわからなくなる。」
    繋がれた手から、じんわり、ぬくもりを感じながら
    困ったように、うつむいた彼を、
    今、抱きしめてもいいだろうか。
    愛しさが込み上げて、ララの胸をいっぱいにする。
    息が出来なかった。
    この手を振りほどけない。
    振りほどかなくて、いい。
    彼が言いたいのは、きっと、そういうこと。
    嬉しい、と笑っていいということ。
    「我儘なんかじゃない。」
    ありがとう、こんな私でも、
    ぬくもりを感じてもいいですか。
    自分を守るための罪悪感が、彼を傷つけるのなら
    「我儘じゃ、ない。」
    きっと、我儘なのは私の方だと、思った。
    両の手で、彼の手に触れる。

    「ララは、気にしなくていい。」
    「うん。」
    「俺は、気にしてないんだ。」
    「うん。」
    「何回言ったら、わかる?」
    「ごめん。」
    拗ねた瞳を、可愛いと思った、
    次の瞬間には、引き寄せられて、
    彼の腕の中で
    「わかってくれるまで、何度でも、言うから。」
    怒った声の、優しい言葉を聞いた。

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    自給自足生活万歳\(^O^)/←
    【 2010/08/15 14:46 】

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