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    いつかの書きかけを
    やっとこさ。



    目がチカチカします。
    私は何度か瞬きをして、
    パソコンのディスプレイとのにらめっこから一時休戦。
    ぐーっと背中を伸ばして、
    打ち込みでうまくいかないのなら、と
    ピアノの前に腰掛け、鍵盤を叩いてみますが
    これもまたうまくいかず。
    「これが、スランプというもの、でしょうか。」
    こぼした声は、ため息によく似ていました。
    集中力もすっかりきれてしまって、
    ぐるりと部屋を散歩する、ささやかな気分転換を試みます。
    ドアを開けて寝室を覗き込み、
    起きたその時のまま何も変わっていないことを見てとって
    ドアを閉める。
    バスルームにひょっこり顔を出して
    水と石鹸のかすかな香りを感じる。
    キッチンに立って、冷蔵庫の中身を確認。
    今日の夕飯は何にしましょう。
    ゆったりとした足取りで、
    一人暮らしにしては随分と広い居城を巡るのは
    鬱々とした気分を晴らしてくれます。
    居間にあるソファに座って、
    CDラックが目に止まり、
    ぽん。と手を叩きます。
    「那月くんの歌をかけましょう!」
    ファーストシングルは
    サンプルでいただいたものと、
    お店に並んでいたのをつい、感動して買ってしまったものと
    2枚置いてあります。
    手にとって、ケースを開けば
    歌詞カードに挟んでいた写真が目に入りました。
    購入時に、初回限定店頭特典として
    プロマイドもいただいたんですよ。
    那月くんがテディベアさんを抱きかかえています。
    この子は那月くんの部屋でお会いできる子達の中では
    一番大きいんです。
    学園内のスタジオまで連れて行った時の話を思い出して
    くすりと笑い、
    眩しい笑顔の恋人に、つられて笑顔になる。
    「アイドルって、すごいですね。」
    ファンの心をこんなにも明るく照らしてくれる、
    とびきり眩いお星様です。
    音楽プレイヤーにCDをセットして、
    イントロのヴィオラの音が部屋に満ちる。
    鼻歌でメロディをなぞって、
    那月くんの歌声が入ったタイミングで、聴くことに集中します。
    一周目は、那月くんの愛をいっぱい感じて
    恥ずかしいけれど浮かれてしまう、ふわふわした気分で
    二周目からは、ちゃんとお仕事モードで。
    自分が作った曲に想いが宿る。と言えばいいのでしょうか。
    生まれ変わった音の世界に顔を引き締めて
    楽譜をもう一度、手にする。
    ペンを走らせる。
    那月くんのパートナーである、私にしかできない音がきっとある。
    そう信じてやる他ないんです。
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    【 2012/01/21 22:18 】

    | 迷子[那春さん] | コメント(0) |
    KaKiKaKe
    KKKK!笑



    目がチカチカします。
    私は何度か瞬きをして、
    パソコンのディスプレイとのにらめっこから一時休戦。
    ぐーっと背中を伸ばして、
    打ち込みでうまくいかないのなら、と
    ピアノの前に腰掛け、鍵盤を叩いてみますが
    これもまたうまくいかず。
    「これが、スランプというもの、でしょうか。」
    こぼした声は、ため息によく似ていました。
    集中力もすっかりきれてしまって、
    ぐるりと部屋を散歩する、ささやかな気分転換を試みます。
    ドアを開けて寝室を覗き込み、
    起きたその時のまま何も変わっていないことを見てとって
    ドアを閉める。
    バスルームにひょっこり顔を出して
    水と石鹸のかすかな香りを感じる。
    キッチンに立って、冷蔵庫の中身を確認。
    今日の夕飯は何にしましょう。
    ゆったりとした足取りで、
    一人暮らしにしては随分と広い居城を巡るのは
    鬱々とした気分を晴らしてくれます。
    居間にあるソファに座って、
    CDラックが目に止まり、
    ぽん。と手を叩きます。
    「那月くんの歌をかけましょう!」
    ファーストシングルは
    サンプルでいただいたものと、
    お店に並んでいたのをつい、感動して買ってしまったものと
    2枚置いてあります。
    音楽プレイヤーにセットして、
    イントロのヴィオラの音が部屋に満ちる。
    鼻歌でメロディをなぞって、
    那月くんの歌声が入ったタイミングで、聴くことに集中します。

    購入時に、初回限定店頭特典として
    プロマイドもいただいたんですよ。
    那月くんがテディベアさんを抱きかかえています。
    この子は那月くんの部屋でお会いできる子達の中では
    一番大きいんです。
    学園内のスタジオまで連れて行った時の話を思い出して
    くすりと笑い、
    眩しい笑顔の恋人を
    【 2011/12/09 15:21 】

    | 迷子[那春さん] | コメント(0) |
    no titleですか。
    接続部分と合わせて、あとで修正はしますが
    とりあえず下書きをば。

    ☆作曲三日目

    いってきます。のメールを一通、私にそっと届けて
    那月くんはレコーディングに出発しました。
    本当は、その時間に私は起きていたんです。
    ――どうしても、眠れなくて。
    メールの着信を知らせるライトが、ちかちか。
    マナーモードにして、枕元に置いた携帯が、光って、
    あまりに静かな朝方に、
    研ぎ澄まされた聴覚が、
    隣の住民が玄関から出ていく音を拾う。
    ここで、ベッドから抜け出せば。
    いってらっしゃい。を言うことが出来たのに
    私には、それが躊躇われてしまって。
    メールも返せずに、
    後悔を抱きしめて、眠りに落ちました。

    日が昇りきってから、起きて
    胸にわだかまる不安に、ため息を吐きました。
    たった二泊、那月くんがいないだけ。
    それだけなのに。
    「那月くんの、ための、歌……。」
    何度も思い返すのは、
    昨晩の彼の、辛そうな表情。
    笑顔もたくさんくれたのに
    悲しい顔をさせてしまったのは、私のせいだから。
    想いが、すれ違っている気がするのは、私だけ、でしょうか。
    離れていることが、こんなにも、寂しい。
    話を途中で切り上げてしまったことも、
    私の胸を塞ぐ理由だと思います。
    大丈夫だと言ったのだから、
    支えると決めたのだから、
    「頑張らないと、いけません。」
    溢した言葉に、また、那月くんが悲しそうな顔をする。
    そんな気が、しました。

    作った曲を何度も何度も聞いて、
    台本を読みながら感じた気持ちと擦り合わせて
    色濃く出ていた嫉妬の声を幾分も減らしていけば
    代わりに足されていくのは、悲しみの音。
    一度、旋律を自分の声で辿ってみれば
    寂しい。寂しい。と歌が言う。
    那月くんからも、
    台本からも離れてしまって
    ますます、悪化してしまいました。
    「どうしよう……。」
    呟いても、答えてくれる人はいません。
    そのことが余計、一人でいることを思い出させて
    おかしい、ですよね、
    昨日は一人で頑張れたのに。
    これから先、きっと、何度も
    こんな場面を経験するんだから
    慣れなくてはいけません。
    「頑張らないと……。」
    そう、思えば思うほど
    いき詰まってしまうのでした。
    【 2011/12/05 13:35 】

    | 迷子[那春さん] | コメント(0) |
    折り返し
    地点です。はぁ。先は長い^q^
    もう自己満足だけで成り立っております。
    いいの。それでもいいの。
    最後まで見届けたいんです。

    ☆お呼ばれ

    着信を知らせる電子音と共に、
    那月くんの携帯のランプがチカチカと点灯します。
    ちら、と私を伺うので、どうぞ。と目で促せば、
    彼は携帯を開いて、ディスプレイに表示される番号と名前を見て、
    「月宮せんせぇ、ですね。」
    と、呟き、電話を取りました。
    「もしもし?」
    『もしもし、なっちゃん!
     あなた、明日から二日間、仕事入ってなかったわよね?!』
    林檎先生の声は隣に立っている私にも届く程大きくて、興奮しているのがわかります。
    「はい。その通りです~。」
    『今日の作曲家が、なっちゃんのヴィオラの演奏を次の新譜に使いたいって言って来て!
     レコーディングは明日から、泊まりになるんだけど、大・大・大チャンスよ~!!』
    元教え子が評価されたことに加え、今日那月くんを呼んだのは先生だから、
    すっごく嬉しいんだと思います。
    私も、つい、両手を胸の前で合わせて、
    口でぱくぱく、と、おめでとうございます! と伝えました。
    那月くんが電話を持ってない方の手で、私の頭を撫でますが、
    表情はあまり明るくありません。
    「泊まりがけ、ですか?」
    そう、その言葉が引っかかっているのでしょう。
    『うん。長引いたら三日、それ以上になるかもしれないけれど。』
    那月くんが、私を伺います。
    私と一緒に曲を作る時間が減ってしまう。
    その瞳が、迷っているので、
    私は声に出して、
    「行って下さい!」
    と、言いました。
    彼が、折角のチャンスを、
    私の作曲のために断るなんて、そんなの絶対に駄目です。
    足を引っ張りたくなんてありません。
    『なっちゃん?』
    電話口で、林檎先生も待っています。
    「那月くん。私なら大丈夫です。」
    一生懸命作った笑顔は、うまくできたかわからなくて、
    手を掴んで、ぎゅっと握りしめます。
    「わかりました。
     それで、僕は、どうしたらいいですか?」
    握り返してくれた手の、力強さと、ぬくもりを、感じて、
    それが、離れるのが、ひどく寂しく感じました。
    林檎先生から伝えられる明日の集合時間、場所、必要なものなどを
    メモしていく那月くんを見ながら、
    私は、プロになったんだから。
    望まれたものを、きちんと、納期に提出するのがお仕事だから。
    心の中でそう唱えました。
    頑張らないといけません。
    那月くんに、歌ってもらいたいから。
    どんどん先に進んでいってしまう彼に、置いていかれないように。
    パートナーでありたい。
    駆け上がるあなたの隣にいたい。
    一緒に、トップアイドルを目指すんです。
    思えば思うほど、悲しくなって、不甲斐なくて、
    だから、せめて、笑って送り出したかった。
    メモに書かれた集合時間は五時。
    時計を見る。
    用意などを考えたら、那月くんは、もう部屋に帰った方が良いでしょう。

    続きを読む
    【 2011/11/27 00:53 】

    | 迷子[那春さん] | コメント(0) |
    かきかけてますよ。
    (最終更新11/24 13:30)

    もう少し書き足したい…です。はい。

    ☆行き違う

    「どうして……?」
    今度は私が、そう聞く番でした。
    「那月くん、協力、してくれないんですか?」
    声が震えて、手を、自分の手でぎゅっと握りしめます。
    「那月くん。」
    「春歌の涙を、僕の声が呼び起こしてしまうのなら、僕には、言えません。」
    「泣きません。」
    「春歌が、泣いてしまうかもしれない。
     と、そう思ったら、この声は奪われてしまう。
     たとえ一筋であろうとも、その可能性があるのなら、僕は……。」
    覆い被さるように、彼は私を抱きしめました。
    その優しい匂いが、今は悲しくて仕方ありません。
    「大丈夫です、堪えます。」
    私は、選ぶ言葉を間違ってばかりです。
    「堪える、なんて、そんな悲しいことを言わないで下さい。
     あなたの心からの笑顔を、願ってはいけませんか?」
    そう言う、あなたの笑顔を曇らせています。
    唇を押し当てられれば、
    からっぽの言葉に、更に封をされた気持ちになりました。
    触れ合うと、いつもなら、心はドキドキと音を立てるのに、
    今は、ズキズキと痛むばかりです。
    かかる吐息に、悲しみの温度を感じる。
    重ねているだけで、通じ合えない。
    キスの後の、彼のため息に、怯えてしまう程。
    「あなたの瞳から溢れた雫が、
     想い描く音の景色を再現できない苦しみから生まれたのなら
     僕は、それを拭い去ってあげたかった。」
    でも、そうじゃなかったんですね。
    大好きなその声が、掠れていて、
    絞めつけられる痛みに、口で息をして
    私は、ただただ、恋人を見つめます。
    「ハルちゃん。僕の前で泣かないで。と言ってるんじゃないんです。」
    「それは……わかります。」
    私の声は、どこから出たのだろう。
    誰か、別の人がいるみたい。そんな錯覚の中。
    「僕の前では、優しく綺麗な……ビー玉みたいに美しい心のまま、素直に
     泣きたい時には、雨を降らせて、
     笑いたい時には、お日様の光が降り注ぐような微笑みをください。
     そのどちらも愛らしい姿の、僕の可愛い可愛いお姫様、」
    瞼に落ちたキスに、目を閉じる。
    「今この瞬間は、僕はあなたのためだけのアイドルです。
     お姫様に笑顔を届けるのが、僕の使命ですから、
     もし、何よりも大事なあなたを泣かせてしまったら、
     お役目を剥奪されてしまいます。」
    那月くんの言いたいことを、一生懸命咀嚼します。
    私が悲しまないように。
    泣かないように。と、考えてくれているんですね。
    それならば。
    「私のためを思うなら、那月くん、」
    演じてください。と言おうとしました。
    私は恋人だけど、仕事仲間としても向き合いたくて。
    でも、もしかしたら、
    それこそ、私の我儘でしょうか。
    彼が恋人だから、と甘え過ぎているのでしょうか。
    ――本当は、一人で解決しなければいけなかったのかもしれません。
    私は、プロになったんだから、
    望まれたものを、きちんと、納期に提出するのがお仕事だから、
    那月くんの手を煩わせてはいけなかった――?
    甘えていいと言ってくれたのは、
    私があなたの恋人だからですか?
    私があなたのパートナーだからですか?
    「はい、僕は、弱いままではいけませんね。
     変わるって、そう決めたのに。」
    那月くんが、私の言葉を引き継ぐ。
    意図を、取り違えて。
    「それ、は……。」
    「あなたの作った曲はすべて、完璧に歌いこなさないと……。」
    「那月くん、」
    「大丈夫です、ハルちゃん。」
    いつもと変わらない笑顔を痛々しいと想うのは、気のせいではないはずです。
    「それでは、意味がないんです……。」
    私は彼よりもっと、ひどい顔をしている。
    上手に笑えなくて、
    見られたくなくて、
    どうしようかと考えていたら、また那月くんの腕の中にいました。
    これで隠せる。と安堵してしまうことも、申し訳なくて。
    涙を見せてしまったことも。
    このタイミングで言ってしまったことも。
    私の肺には後悔が充満して、
    吐き出さないと、息が出来なくなりそうです。
    「那月くん、私は、あなたが歌いたいと思う曲を作りたいんです……。」
    そうやって無理矢理押し出せたのは、
    拙くぼんやりとした、先に言ったことをなぞるだけのもの。
    「春歌が作った曲を、アイドル四ノ宮那月は歌いたいんですよ?」
    「この曲はまだ、完成していないから――っ、」
    私の声を遮ったのは、
    那月くんではなく、第三者の存在でした。
    【 2011/11/23 17:43 】

    | 迷子[那春さん] | コメント(0) |
    消す勇気も必要!
    一回書き直してみたら、すっきりした。
    いぇい^q^

    ☆この特等席で

    那月くんを想うと、
    幸せでいっぱいになって
    依頼に沿う曲が書けなかったこと。
    一度、那月くんの存在を横において
    台本と向き合って作曲したこと。
    いまのままでは、想いが足りないから
    これから、那月くんにしか歌えない、
    那月くんのための曲にしようと思ったこと。
    「それで、思ったんです。
     台本の、この男の人を、那月くんに当てはめられないかなって。」
    早乙女学園に入学して、初めてお友達が出来て
    1年で、随分とおしゃべりは上達した気でいましたが
    自分の想いを伝えるのに、言葉を選ぶのはなかなか難しくて
    ぽつり。ぽつり。
    何度も話は途切れてしまいました。
    繋がっていなかったりもしました。
    でも、那月くんは最後までじっと聞いてくれて
    頷いてくれて
    頭を撫でて、
    頬を撫でて、
    たまに、腰に抱きついてきたり
    胸元に顔を埋めたりして
    お話どころじゃなくなったりもしましたけれど、
    「そうだ、那月くん!
     台本の台詞をいくつか、言ってもらえませんか?」
    長く時間はかかりましたが、やっと
    私はひとつの打開案を提案するに至ったのです。
    那月くんも私も、心を想い描いて、作り上げて
    自分のものにする、というところで躓いているので
    我ながら、名案ではないでしょうか!
    彼の膝の上から滑り降りて、
    テーブルの、食事の邪魔にならないように端に積み上げた台本を数冊、
    作業をしていた、そのままの状態で放置していたPC回りからも数冊、
    両手で抱えると、
    立ち上がって恋人は半分持ってくれました。
    「演技の練習にもなりますね。」
    目の前に笑顔がある、この安心感は
    私の表情を柔らかくしてくれるんです。
    よく、クラスメイトだった皆さんから
    那月に似てきたね。と言われるのですが
    那月くんの空気は伝染するんです。
    それは、画面越しであっても。
    だから、たくさんの人に愛される。
    すごいことだと思います。
    「はい。那月くんの演技を見るのは、卒業してから初めてのことですね!」
    「ふふっ、春歌、すごく嬉しそうですね。」
    「はっ! すいません、お仕事なのに!」
    ミーハー心が全面に出てしまい、慌てて顔を引き締める私に、
    「いいですよぉ、素直でとっても可愛い、僕の天使さん。」
    と那月くんは額にキスをして、ソファという観客席に座るよう促します。
    その仕草は、王子様とも騎士様ともとれました。
    恭しく扱われると、自分がお姫様になった気持ちになれます。
    ふんわりと跳ねるこの椅子は、たったひとつの特等席ですね。
    溢した笑みにも、音をつけたい。
    女の子を皆お姫様にしてしまう、素敵な魔法の曲を。
    魔法の名前は、恋。瞳を奪われる。シンデレラ、ですね。
    曲の間ずっと、くるくる、踊り続ける、幸せ。
    台本に真剣な眼差しを落とす彼を見守りながら、私は心で音楽を奏でます。
    忘れないように。溢さないように。
    那月くんと一緒にいると、感情も、くるくる、踊り続けますね。
    止まらない。ちらと時計に目をやって、三時間前は私、泣いていたんでした。
    「今度は、泣かないように頑張りますね。」
    笑顔とともに零れた声は音の波になって、
    那月くんの元にも届いたのでしょう、振り返って、
    「どうして? ……涙を溢さないように?」
    活字へと向けていた瞳をそのまま、私に向けます。
    思いも寄らぬその強さに驚きます。
    「泣いた理由を、まだ話していませんでしたね。
     その、那月くんにもし、そんなことを言われたら。と思ったら、
     お恥ずかしいことに、とても悲しくなってしまって。」
    でも、今度は大丈夫だと思うんです。
    那月くんが立っているのは舞台の上で、私は観客でいられるから。
    優しく慰めてくれたから。
    一緒に曲を作ると決めたから。
    支えると、そう決めたから。
    那月くんのために、頑張るって決めたから。
    想いはいくつも頭に浮かぶのに、何から伝えればいいかわからなくて、
    詰まってしまったから、いけないのでしょう。
    その一瞬の間に、私より先に口を開いたのは、那月くんでした。
    「僕は、この役を演じることは、出来ません。」
    【 2011/11/22 14:12 】

    | 迷子[那春さん] | コメント(0) |
    すすまないのは愛のためか
    ☆お話しよう。

    私を抱えたまま、那月くんはソファに座りました。
    なんだか今晩は、彼の膝の上に常駐しているような気がします。
    申し訳ないな。と顔を見上げれば、
    腰に手を回して、赤い頬にそっと口付けを落として
    「この曲に描かれた感情を、僕はイメージできないんです。」
    眉を下げて、言葉を選びながら、那月くんが思いを吐露してくれます。
    「あなたが大事で、誰にも渡したくない気持ちは、確かにこの胸にあります。
     でも、何かが違う気がして。
     僕は、あなたを、しっかりこの腕で捕まえることができる。
     この瞳に映して、触れて、」
    頬を撫でる手は、大きい。
    私よりも体温が高い。
    オトコのヒトなんだって思うと、心臓がとくんとくんと高鳴って
    目を細めて、この恋の始まりを、ぼんやり思い起こしながら、
    那月くんの言葉、思いを、ほんの少しだって溢さないように、耳を傾けます。
    「あなたのことを思うと、幸せばかりが溢れてしまう。
     この曲にはそぐわない感情、ですよね。」
    「私も、そう思います。」
    こくり、頷けば、
    「ごめんね、ハルちゃん。」
    那月くんが悲しそうな顔をするので、慌てて
    「違うんです! そうじゃなくて。」
    手をぶんぶんと振って否定します。
    こういうとき、自分の口下手が嫌で嫌で仕方ありません。
    「私も、昨日今日と、そう思って。」
    お揃いの心が、嬉しいのに、
    仕事の邪魔をしてしまうから、悲しい。
    「私も、那月くんと一緒にいると、楽しくて、幸せで、
     書きたい曲は、全然、違うのに。」
    伝えたいことはたくさんあるのに、
    違う、こんなことが言いたいんじゃなくて、
    弱音を吐きたいわけじゃなくて。
    私が悲しい顔をしたら、那月くんも悲しい顔をして、
    瞼にそっとキスしてくれました。
    「私、不甲斐なくて。那月くんのために、曲を作りたくて。
     ごめんなさい。迷惑ばかりかけて。」
    心配しないで。と言いたいのに。
    優しいパートナーの顔を曇らせてばかりいて、もっともっと情けなくなりました。
    「一緒です。ハルちゃん。
     二人で一緒に、頑張りましょう?」
    俯いたら、頬に添えた手が、私に、上を向くようにそっと促して、
    悲しさをたたえた優しい瞳と声に、心を奪われる。
    「はい。」
    何度も首を縦に振って、
    「堂々巡りですね。」
    話が、元の場所にもどってしまったことに気づき、ぽつり、呟けば
    那月くんがちょっと笑ってくれました。
    「お話するのは、難しいですね。」
    私が、つられて笑いながら、そう言うと、
    「でも、この時間はとっても大切だと、僕は思います。
     春歌の気持ちが聞けて、よかった。」
    頬にキスされました。
    「那月くんは、優しいです……。」
    「そうですかぁ?」
    のんびりとした口調に頷いて、
    「はいっ、とっても優しいです!」
    珍しく強く言ってみました。
    すると、那月くんはふふ、と笑みを溢して
    「あなたに褒められると、とっても嬉しいです。」
    「じゃあ、もっと褒めます。
     那月くんは、すごく優しくて、素敵なパートナーです!」
    「ありがとう。嬉しいなぁ。
     ね、ハルちゃん、頭を撫でてくれませんか?」
    私におねだりをする。
    こうやって甘えればいいんですね。と感心しながら
    私は身体を伸ばして、ふわふわの髪をよしよしと撫でて
    目がぱちりと合って、にっこり笑顔を贈られました。
    私も、笑顔を返します。
    「上手に話せなくても、いいんですよ。
     僕は、あなたの可愛らしい声が言葉を紡ぐだけで、
    心が暖かくなって、
     ひなたぼっこをしているような、そんな気持ちになれます。
     他愛もないおしゃべりも、こぼれる笑い声も、ため息さえも
     僕には愛しくて、意味のあるものなんです。」
    恋人は、小鳥のさえずりにさえ耳を傾けて、会話できる人だから、
    この優しい瞳を信じればいいんだと思います。
    どうしても伝えたいという気持ちから、
    いつの間にか入っていた肩の力を抜きました。
    「那月くんを励ますつもりが、また、私が慰められていました。」
    「僕の言ったことで、春歌の心を救ってあげられたのなら、よかった。
     僕は、あなたのアイドルですから。
     いつだって、笑顔をあげたいんですよ?」
    「私も。私だって。」
    恋人の笑顔を望むのは、我儘でしょうか?
    「その、パートナー、ですから!」
    いけません、お仕事の話だったはずなのに!
    内心で自分を叱りつけつつも、今度はそれを表面に出さないよう努めて
    「つまり、お仕事を、頑張りましょう!」
    無理矢理、話を戻したのでした。
    【 2011/11/21 03:46 】

    | 迷子[那春さん] | コメント(0) |
    すとっく。すとっく。
    ねえ、僕の名前を呼んで?
    あなたの声が、歌になる
    refrain refrain
    笑顔が舞う、花の都。
    ここが楽園。導いて。
    言の葉が空を翔けたら…

    (眠くて力尽きた)

    (O)止まらない (N)止めないで
    (O)melody (N)your voice
    君だけを (O)見つめたら
    (NO)don't Stop!
    (O)すべて奪いたい (N)我慢できない
    (NO)kiss and love and
    (N)kiss (O)kiss (NO)kiss!

    (デュエットソングサビ)


    続きを読む
    【 2011/11/20 14:58 】

    | 迷子[那春さん] | コメント(0) |
    かきかけ!→修正完了!
    ☆那月くんのアイドル像

    曲が三周して、
    那月くんがまた、再生ボタンに手を伸ばしたところで
    「あの、どうでしたか?!」
    耐えきれず、私は口を開きました。
    水を止めて、ぱたぱたと走り寄り
    「なんでもいいです。正直に言ってもらえませんか?」
    身を乗り出さんばかりの私に、
    那月くんが目をぱちぱちさせます。
    「実はまだ、アレンジが途中なのですが。
     ……お恥ずかしいことに、その、泣いてしまって、
     明日、また頑張るので、なんでも言ってください。
     那月くんの意見が聞きたいです。」
    言葉を重ねれば重ねるほど、言い訳がましく聞こえてしまって
    始めの勢いはどこへやら
    声はどんどん小さくなって
    体も小さくなって
    しゅん。とうなだれてしまいました。
    そんな私の頭を、パートナーは優しく撫でて、
    ふふっと笑みを溢すので、
    今度は私が、目をぱちぱちとさせる番でした。
    「大好きなあなたとに頼られているなぁって思ったら、
     すごく、嬉しくなってしまって。」
    本当に可愛いです、と頬にキスをされて
    ぎゅっと、抱きしめられてしまいました。
    「那月くん……お仕事ですよ……。」
    いつも通りの、やわらかな空気を作ってくれたことが
    とっても嬉しくて、
    口ではそう言いながらも、
    されるがまま、広い胸に頭を押しつける。
    「もちろん、ちゃんと考えていますよぉ。
     春歌、あなたという最高のパートナーと、
     一緒に音楽を紡いでいけることが、純粋に楽しくて。」
    でも、と、そこで那月くんは言葉を切って
    大きく息を吐きます。
    「今回の曲は、僕に歌えるでしょうか?」
    ずきり。
    胸が軋みます。
    どんな顔をしているのだろう。と見上げようとしましたが
    大きな手が私の頭をぎゅっと押さえつけるので
    これは、見ないで。と言うことでしょうか。
    髪を指に絡める所作はとても優しいのに、
    表情が見えないだけで、不安が胸いっぱいに広がります。
    「違うんです。那月くん。
     これはまだ、那月くんのための曲になっていないから。」
    私の声は、那月くんの胸で跳ね返ってしまいます。
    とても、とっても、不甲斐なくて
    歯がゆくて、頭の中がぐるぐるします。
    「あなたのせいじゃありません。
     これは、僕の問題だから……。」
    那月くんの声が、どんどん小さくなっていくので、
    このまま、消えてしまうんじゃないかって、怖くなりました。
    私の手は短くて、彼の背中に回すと、
    抱きしめているというより、しがみついているみたいになってしまう。
    ……もっと、大きかったらよかったのに。
    那月くんが、私を包み込んでくれるように、
    私も、那月くんの力になりたい。
    パートナーは、こんな時だって、笑います。
    私の髪を鋤いては、ほどいて、こぼして。
    「本当は、昨日からずっと考えていたんです。
     春歌、僕がアイドルを目指した理由は、覚えている?」
    「きらきら、音楽を楽しんでいる姿に、憧れて……。」
    そう答えながら、
    今回の仕事内容と並べてみたら、
    那月くんの言いたいことはすぐわかりました。
    今日、私だって、何度も思いました。
    この曲を、那月くんに歌わせるのか。って。
    「ごめんね、こんなことを言って。
     昨日は、あなたが、目を輝かせているのを見て、
     僕も、歌いたくなったんです。
     春歌の作る曲は、みんな、僕が歌ってあげたいと、思っているから。」
    そうして、もう一度、小さな声で繰り返す。
    僕に歌えるでしょうか。
    それは、ため息にも似ていました。
    私の頭に、砂月くんの言葉が思い起こされる。
    あいつは泣き方を知らない。
    お前にあいつを支えられるのか。
    「……支えます。」
    「ハルちゃん?」
    その言葉に、那月くんは腕をゆるめて、私の顔を覗き込みます。
    やっと、彼の表情が見れた。これだけで、すごく安心する。
    私は小さくて、
    背伸びしても、頬には届かなくて
    「ん?」
    那月くんが私を抱き上げてくれました。
    目を細めて笑う顔は、猫さんみたいだなって思います。
    両手でその頬を包んで、こぼれなかった涙の痕を、そっと、なぞる。
    さっき、那月くんがしてくれたみたいに。
    「那月くんが、さっき、言ってくれましたよね。
     一緒に音楽を紡ぐって。
     ……那月くんに歌って欲しかったから、このお仕事が嬉しかったんです。
     那月くんが心から、歌いたいって思ってくれる曲にします。」
    心に雨が降っていたら、きっと、星は雲で覆われて
    那月くんは歌えないんだと思う。
    「だから、那月くん、協力してください。
     だから……、私も、あなたに頼ってばかりじゃなくて、
     頼っていいんです。我儘を言って欲しいです。」
    抱きかえられたこの状態では、随分と説得力がありません。
    情けなくて、真っ赤になった頬に、
    彼は優しく、口づけてくれました。
    【 2011/11/14 23:20 】

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    下書き。

    両手で抱えきれない
    束ねきれない 星空も
    あなたと一緒なら 歌になる
    きらきら溢れる planet melody
    聞こえていますか?



    闇が覆った大空へ
    五線譜に落ちる 星影が
    あなたへと続く 歌になる
    咲き誇る一面の planet garden
    見えていますか?



    両手で抱えきれない
    束ねきれない 星空も
    あなたと一緒なら 歌になる
    きらきら溢れる planet melody
    聞こえていますか?
    そう、何度でも 届けよう
    聞こえていますか?
    【 2011/11/05 18:17 】

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